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うろうろ日記

つまらないので読まない方がいいと思います

映画館で二連敗した話(ラ・ラ・ランド/サバイバルファミリー)

映画

今月に入って二回映画を観ましたが、予想に反してどちらも期待外れでした。

 

ラ・ラ・ランド

 

言わずと知れた話題作、絶賛の嵐。

肯定的な意見しか聞いたことない。これは観とかなあかんやろってことで行ったわけですが。

めちゃくちゃつまんなかった。

映画を観終わるとだいたい共感できる批評や感想を求めてみるわけですが、見た感じこれだけだったかな

realsound.jp

私はジャズにもミュージカルにも詳しくないので、セブのピアノがモダンジャズではないこととかミュージカル映画の主人公がミュージカル俳優志望であるのは構造矛盾だとかはわからないけど。

 

「脚本が、何が言いたいか全くわからない。最初に一発強烈なカマしがあり、客がパンチドランキング効果でクラクラきているうちに、適当で稚拙な脚本/物語が進み、エンディングに、取ってつけたような乱暴などんでん返しがあるだけの、粗悪ドラッグ」

ほんとこれ。ほんとこれだった。

脚本があまりにもひどかった。最初のハイウェイとパーティーに向かうシーンだけが良くて、後はものすごく退屈でした。プラネタリウムで宙を舞うあたりで飽きてしまった。

ミアがオーディションで歌いだすシーンがどうやら感動の絶頂らしいけど、なんだかなぁ、そこは「ミュージカル映画ってずるいよな」っていう感想しか無かったです。 

 

そりゃあ、あそこでああいう歌を歌えばいい感じになるに決まってるじゃん。

私は全然良いと思えなかったけど。矛盾しているようだけど、作品それ自体の薄っぺらさをミュージカルという手法でごまかしているように感じてならなかった。

 

あと、これは一緒に観た人が言っていたことですが、音楽の構成とかアレンジをもうちょっと工夫して欲しかった。

確かにちょっと単調というか、バリエーションに乏しいなとは思いました。

 

この映画、「夢を追う全ての人へのエール」みたいなキャッチコピーがあるけど、本当かよ?って思ってしまう。キャッチコピーはあくまでキャッチコピーだし、監督が言ったことじゃないんだろうけど…

夢を追う人への、っていうより、夢を追うことに憧れていた人が主人公になりきって夢を見るもの、に思えてならなかった。

 

 サバイバルファミリー

 

ある日突然全ての電気(電池を含む)が使えなくなり、大混乱の東京に住んでいた一家が鹿児島を目指し自転車で旅をする。

 

以前映画館で見た予告が面白そうで期待していたんだけど、これも惨敗だった。

監督は有名な「スウィングガールズ」や「ウォーターボーイズ」の矢口史靖氏。

コメディ系では高い評価を受けてますよね。

でも、こういうシリアスな作品は向いてなかったんじゃないの?

 

驚くのが圧倒的な音楽の無さ。

あるブログで「測ってみたら、開始40分間音楽が無かった」と言われていたのでそうなんだろうけど、体感的には一時間以上は無かった。

恐らく、実録風の演出にしたかったんだと思います。歩いたり走ったりしながら撮っているような、ガタガタ揺れ動くカメラワークが多かったことがそれを醸し出していた。

 

でもこれは大失敗だよ…

 

音楽の無い映画がいかに苦痛かっていう実験映画か?と半ば本気で思ってしまったほど。本当に、観ててつらい。音楽が無いと、びっくりするほど映画に入り込めない。

ものすごく不自然で、違和感しかない。

 

以前「沈黙ーサイレンスー」を見たときに、(あれも音楽がほとんどない映画なんだれど)本当に真に迫ったものに音楽は不要なんだな、とかしみじみ思ったことがあります。が、あれは例外中の例外で、遠藤周作の沈黙だからこそ、あれだけ重いテーマと特殊な内容だからこそ必要な演出だったんだなと改めて思いました。

エンドロールすら音楽が無くて自然の音のアンビエントだけだったけど、沈黙はあれで大正解だし、下手にMを入れたらチープで見てられなかったと思います。

 

サバイバルファミリーは、電気が無くなった東京で何日か粘るものの、鹿児島に行くと決めてから後はずっと旅のシーン。

それがしばらくだらだら続くのがなかなか退屈です。もうちょっとダイジェスト風にして(それこそ音楽を流しながら)ざっくりまとめて欲しかったなと思うところ。

 

で、結局この映画の主題はなんなのかと旅の途中大阪に着いたあたりで考えたわけですが。まさか、「電気に頼りすぎる現代文明への批判」とか「不便だからこそ助け合い家族の絆が芽生える」とかじゃないだろうな??

たぶんそれらしい。

 

いやわかるけど、言わんとすることがそれなら、わかるけど…

それをここまで、ありありとあからさまに提示されると、あまりにも陳腐というか。それではちょっとクサすぎる。

「いかに電気に頼りすぎることが危険か実感できました!便利ではないけれど、人と助け合って生きることの素晴らしさ、人の温かみがわかりました!」

みたいな、学校の演劇鑑賞会の感想文のような気持ちには、到底なれない。

 

もしかして私が気づけなかっただけで、より深い何かが潜んでいたのだろうか?

そうであればいいんだけど。

 

とはいえ

 

この二つの映画は好きになれなかったけれど、映画館に観に行ったことは後悔していません。タイトルには二連敗とか書いたけど、よりタイトルらしくキャッチーにしてみただけで。

映画が良かろうが悪かろうが、「これが観たい」という意志を持って映画館で観ることには価値があると思っています。

「1800円(1500円)無駄になるかも…」なんて思わずに、自分が観たいと思ったのなら絶対行った方がいいです。